Kindleのハイライトを書き出す4つの方法無料枠と日本のアカウントの条件
Kindleのハイライトを手元に集める4つの方法を比較。ReadwiseのKindle同期はamazon.co.jpに非対応、Obsidianの無料プラグインはJapanを対応地域に明記、Glaspは無料。2026年10月23日に各公式ドキュメントで確認。

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Kindleで線を引いたところが本の中に貯まっていくのに、読み終わったあと見返していない人は多いように思います。
私は新規事業の支援の仕事がら、本も記事もかなりの数を読みます。自分でも『生成AI時代を勝ち抜く事業・組織のつくり方』(日経BP)などを書いている側なので、引用を手元に残しておきたい場面が多いです。
ただ、日本のアカウントでKindleを使っている人に、先に伝えておきたいことが一つあります。
Readwiseの自動同期は、amazon.co.jpのアカウントでは動きません。
公式ドキュメントには「currently amazon.co.jp (Japan) and amazon.cn (China) aren't compatible」とあります。続けて「trying to sync from those domains will fail」とも書かれています。
Kindleのハイライト管理を扱う日本語の解説はReadwiseを薦めるものが多いのですが、この条件に触れているものは少ないです。
では、日本のアカウントでは何ができるのか。
手でコピーするだけなら無料でいますぐできます。自動で貯めたいなら、Kindle端末のファイルを使う方法か、Obsidianの無料プラグインが候補になります。
この記事では、4つの方法を「無料で使えるか」「日本のアカウントで動くか」「自動かどうか」の3点で比べます。数値と仕様は2026年10月23日に各社の公式ドキュメントで確認したものです。
Web記事に引いたハイライトの置き場を探している方はWeb記事のハイライト管理の比較、読んだ内容の集約先そのものを考えたい方は第二の脳アプリの選び方も参考にしてください。
Kindleのハイライトは2か所に貯まる
書き出す方法が分かれる理由は、ハイライトの置き場が1つではないからです。
1つは、Amazon側のクラウドです。Amazonで買った電子書籍のハイライトはここに集まり、Kindle Cloud Readerの「Notes & Highlights」のページから見られます。
Readwise・Glasp・Obsidianのプラグインは、どれもこのページを読み取る方式だと各公式ドキュメントに書かれています。
もう1つは、Kindle端末のなかにある My Clippings.txt というテキストファイルです。
この2つは中身が違います。だから「自分の本がどちらに入っているか」で、使える方法が変わります。
情報の確認条件
比べる前に、何を確認して何を確認できなかったかを書いておきます。
- 確認したもの: Readwise、Glasp、Obsidian向けプラグイン(obsidian-kindle-plugin)の公式ドキュメントとリポジトリ。確認日は2026年10月23日
- 確認できなかったもの: Amazon公式ヘルプにあるノートブックのページの仕様。ログインが必要で内容を確かめられなかったため、Amazon側の挙動は「要確認」としています
- やっていないこと: 各方法を実際に動かす検証はしていません。書いてあるのは公開されている公式ドキュメントの記載だけです
- 価格は各社の表示をそのまま載せています。ドル表示のものは円に換算していません
4つの方法の比較
| 方法 | 料金 | amazon.co.jpで動くか | 自動か | 必要なもの |
|---|---|---|---|---|
| ノートブックのページからコピー | 無料 | 要確認(Amazon側の仕様を確認できず) | 手作業 | ブラウザ |
My Clippings.txt を取り出す |
無料 | 購入元に依存しない | 手作業 | Kindle端末とパソコン |
| Readwiseで同期 | 年払いで月9.99ドルから(30日間無料) | 動かない(公式に非対応と明記) | 自動 | 拡張機能とAmazonログイン |
| Obsidianのプラグイン | 無料(MITライセンス) | 対応地域にJapanの記載あり | 半自動 | Obsidianと拡張の設定 |
確認日: 2026年10月23日(各社の公式ドキュメントで確認。Amazon側の仕様は未確認)
方法1 ノートブックのページからコピーする
いますぐ無料で始められるのは、この方法です。
Kindle Cloud Readerの「Notes & Highlights」のページを開くと、本ごとに引いたところが並びます。必要な箇所を選んでコピーし、自分のメモアプリに貼る流れです。
手作業なので、本が増えるほど手間も増えます。ただ、引用を10件20件だけ取り出したいなら、ツールを入れるより速く終わります。
注意したいのは、このページの仕様をAmazonの公式ヘルプで確認できていないことです。日本のアカウントでどこまで表示されるか、一括での書き出しがあるかは、ご自身のアカウントで確かめてください。
方法2 Kindle端末の My Clippings.txt を取り出す
自分で買った本以外のハイライトも含めたいなら、端末のファイルを使います。
Readwiseの公式ドキュメントは、この方法をAmazonで買っていない書類(personal documents)のハイライトを扱う手段として説明しています。Kindle端末をパソコンにつないでファイルを取り出し、メールかダッシュボードから渡す手順です。
Obsidian向けプラグインのリポジトリでは、この方法について「購入元を問わず本を対象にできる」と説明されています。つまり、同じファイルの位置づけが2社の説明で少しずれています。
ここは自分のファイルを開いて、対象にしたい本が入っているかを見るのが確実です。
もう一つ、見落としやすい前提があります。
手順がKindle端末をつなぐ形になっているので、スマートフォンのKindleアプリだけで読んでいる人は、この方法を取れません。
方法3 拡張機能で自動同期する
毎回コピーするのをやめたいなら、拡張機能で自動化する方法になります。ここが日本のアカウントで分かれるところです。
Readwise
Readwiseの拡張機能は、Amazonにログインしたうえでノートブックのページから新しいハイライトを読み取り、自動で同期を続けます。
ただ、冒頭に書いたとおり、amazon.co.jpのアカウントは対象外です。 公式ドキュメントは「Most international domains will work fine」としながら、日本と中国のドメインは非対応で同期に失敗すると明記しています。
日本のアカウントでReadwiseを使いたい場合、Kindleの自動同期は当てにできません。My Clippings.txt を渡す方法は残りますが、それは手作業です。
料金は年払いで月9.99ドルからで、最初の30日間は無料です。Readwiseの料金そのものが高いと感じている方にはReadwise Readerの代替の比較があります。
Glasp
無料で試したいなら、Glaspがもう1つの候補です。
Glaspの拡張機能はKindle Cloud Readerの「Notes & Highlights」から本を選んで取り込む形で、公式の解説では無料で使えて書き出しの上限もないとされています。解説のなかで read.amazon.co.jp のURLが例として挙げられています。
ただ、対応地域をはっきり書いたページは見つけられませんでした。日本のアカウントで動くかどうかは「要確認」です。
Glasp自体の使い方と無料枠の範囲はGlaspの使い方にまとめています。
方法4 Obsidianの無料プラグインを使う
書き出したハイライトを自分のフォルダに置いておきたいなら、Obsidian向けのプラグインが選択肢になります。
obsidian-kindle-pluginは、MITライセンスで公開されているプラグインです。
リポジトリには2つの取り込み方式が書かれています。Amazonのノートブックのページから読み取る方式と、My Clippings.txt をアップロードする方式です。
対応地域の一覧にはJapanが含まれています。ただし、どのドメインを指すのかはリポジトリに書かれていないので、amazon.co.jp と同じかどうかは確認できていません。
ノートブック方式はAmazonで買った電子書籍だけが対象で、ほかから持ち込んだ書類やPDFは対象外だと明記されています。この点は方法2と組み合わせて埋めることになります。
Obsidianの設定そのものに慣れていない方は、記事の保存を扱ったObsidian Web Clipperの使い方のほうが入口としては軽いです。
引用できる量には上限がある
どの方法を選んでも共通で効いてくる制限があります。
Readwiseの公式ドキュメントは、出版社がAmazonに「copyright export limit」を置くよう求めていると説明しています。書き出せるハイライトの量に上限があるという意味です。
上限は本によって違い、「typically around 10% to 20% of the text」とされています。これを超えると、その本のハイライトは途中で切られます。
つまり、1冊の本から好きなだけ引用を持ち出せるわけではありません。線を引く量が多い人は、全文が揃わない前提で使うことになります。
どれを選ぶか
目的ごとに分けると、こうなります。
取り出したい引用が数十件で、今回だけなら、方法1のコピーで足ります。無料で、入れるものもありません。
Kindle端末を持っていて、自分で入れた資料のハイライトも混ぜたいなら、方法2の My Clippings.txt です。
ハイライトを自分の手元のファイルとして貯め続けたいなら、方法4のObsidianプラグインが無料のまま一番近い形です。
Readwiseは機能としては一番そろっていますが、日本のアカウントでKindleの自動同期を目的に契約するのは勧めません。同期が動かないと公式に書かれているからです。
Web記事のハイライトとは分けて考える
最後に、自分のサービスについても同じ軸で書いておきます。
私が開発しているSuperFlow(AI要約)は、Web記事・Xのポスト・YouTube・PDF・転送したメールを保存して日本語の要約を作るサービスです。
Kindleのハイライトを取り込む機能はありません。
紙の本や電子書籍の管理をしたい人には向いていません。Kindleのハイライトは、この記事の4つの方法のどれかで扱うことになります。
Web記事のほうのハイライトも同じ場所にまとめたい、という段階になったときはWeb記事のハイライト管理の比較で置き場を選ぶところから考えるのが早いと思っています。
まとめ
- ReadwiseのKindle自動同期は、amazon.co.jpとamazon.cnのアカウントに非対応(公式ドキュメントに明記、2026年10月23日確認)
- 無料でいますぐできるのは、Kindle Cloud Readerの「Notes & Highlights」から手でコピーする方法(追加の道具は要らない)
My Clippings.txtはKindle端末をパソコンにつないで取り出すファイルで、スマートフォンのアプリだけでは使えない- obsidian-kindle-pluginはMITライセンスの無料プラグインで、対応地域の一覧にJapanが含まれる
- Glaspは無料でKindle Cloud Readerから取り込めるが、対応地域の明記がなく日本のアカウントでの動作は要確認
- 書き出せる量には出版社由来の上限があり、本文の10%から20%程度を超えるとハイライトが切られる
- Amazon公式ヘルプのノートブックの仕様は、ログインが必要で今回は確認できていない
よくある質問
日本のアカウントでReadwiseのKindle同期は使えますか
使えません。Readwiseの公式ドキュメントに、amazon.co.jp(日本)とamazon.cn(中国)は非対応で、これらのドメインから同期しようとすると失敗すると書かれています。
Readwise自体は契約できますが、Kindleの自動同期を目的にするなら別の方法が必要です。数値は2026年10月23日時点の確認内容です。
無料でKindleのハイライトを書き出せますか
できます。Kindle Cloud Readerの「Notes & Highlights」から手でコピーする方法と、Kindle端末の My Clippings.txt を取り出す方法が、どちらも無料です。
自動で貯めたい場合も、obsidian-kindle-pluginはMITライセンスの無料プラグインです。
スマートフォンのKindleアプリだけでも書き出せますか
My Clippings.txt を使う方法は取れません。公式の手順がKindle端末をパソコンにつないでファイルを取り出す形になっているためです。
ブラウザでKindle Cloud Readerを開いてコピーする方法なら、端末を持っていなくても試せます。
ハイライトを全部書き出せますか
書き出せないことがあります。Readwiseの公式ドキュメントは、出版社の求めによる「copyright export limit」があり、上限は本によって違って本文の10%から20%程度だと説明しています。
この量を超えると、その本のハイライトは途中で切られます。数値は2026年10月23日時点の確認内容です。
SuperFlowにKindleのハイライトを取り込めますか
取り込めません。SuperFlow(AI要約)が扱うのはWeb記事・Xのポスト・YouTube・PDF・転送したメールで、Kindleのハイライトを読み込む機能はありません。
電子書籍や紙の本の管理を中心にしたい方には向いていないサービスです。
出典・確認日
- Readwise:Kindle - Readwise Docs(amazon.co.jpの非対応、copyright export limit、My Clippings.txt の手順。2026年10月23日確認)
- Readwise:Pricing(年払いで月9.99ドルから、30日間無料。2026年10月23日確認)
- Glasp:How to Import Kindle Highlights into NotebookLM with Glasp(Kindle Cloud Readerからの取り込みと無料で使える範囲。2026年10月23日確認)
- obsidian-kindle-plugin:GitHubリポジトリ(2つの同期方式、対応地域、MITライセンス。2026年10月23日確認)
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株式会社VASILYでのグロースハック担当、AR/VR領域の事業を手掛ける株式会社MESONの代表を経て、POSTSを創業。生成AIなどの先端テクノロジーを事業成長に結びつける戦略パートナーとして活動しています。著書に『生成AI時代を勝ち抜く事業・組織のつくり方』(日経BP)、『いちばんやさしいグロースハックの教本』(インプレス)。
AI時代の情報過多を解消するためにSuperFlowを開発しました。


