ニュースレターを受信箱から分けて読む専用アドレス対応アプリの比較とGmail転送
ニュースレターを受信箱から切り離す方法を、専用アドレスのあるサービスで比較。Readwise Readerは2アドレス、MatterはGmail連携、SuperFlow(AI要約)は転送元3件まで。Gmailのフィルタ転送の手順も。2026年10月12日確認。

目次を見る
購読しているニュースレターが週に10通を超えたら、受信箱の中でフォルダ分けするより、読む場所ごと受信箱の外に移したほうが早く片付きます。仕事のメールと読み物が同じ画面に並んでいると、どちらも中途半端にしか片付きません。
移す先の候補は、ニュースレター用の専用メールアドレスを発行してくれるサービスです。英語のUIでよければReadwise Readerが機能としては最も厚く、日本語の画面とAI要約つきで読みたいならSuperFlow(AI要約)が候補になります。どちらを選んでも、やることは「専用アドレスを受け取る」「Gmailのフィルタでそのアドレスへ転送する」の2段階です。
ニュースレター以外のWeb記事も含めて保存先を選び直したい方は「Omnivore終了後の代替サービス」が合います。保存したまま読めない状態そのものを減らしたいなら、「あとで読むが溜まる問題」を先に読んだほうが早いはずです。
受信箱のままだとニュースレターが読めない理由
フォルダやラベルで分けても、ニュースレターはなかなか読まれません。
まず、メールアプリの画面は読み物を読むために作られていません。本文の幅、行間、画像の扱いが通知をさばくための設計なので、2,000字を超える文章を続けて読むのには向きません。
状態も既読と未読しかありません。「開いたが読んでいない」「途中まで読んだ」「読んだので引用したい」を区別できず、未読の数だけが残っていきます。
残したい部分を取り出す手段も、基本的にはありません。メールの中の一文に線を引き、あとで検索して取り出すことができないので、読んだ内容は手元に残らないまま受信箱の奥に沈んでいきます。
この3つのどれにも困っていないなら、受信箱でラベルを付けるだけで十分です。その場合の整理の仕方も、後半の節で扱います。
整理の方法は2通りある
- 受信箱の中で分ける: Gmailのフィルタでラベルを付け、受信トレイをスキップさせます。費用はかかりません。読む画面はメールアプリのままです
- 読む場所に移す: 外部サービスが発行する専用アドレスへ転送するか、そのアドレスで直接購読します。読む画面が読み物用になり、サービスによってはハイライト・検索・AI要約・読み上げが付きます
ここから先は、読む場所に移す方法を中心に扱います。受信箱の中で分けるだけで足りる人向けの手順は、後半の節に置きました。
比較の条件
- 確認日: 2026年10月12日。Readwise Readerは公式ドキュメント、Matterは公式サイト、Gmailの手順はGoogleの公式ヘルプで確認しました。表の値は、各サービスの確認日(表の下に表示)に公式ページで確認したものです
- 含めたもの: ニュースレターをメールで受け取る口を公式に用意しているサービスと、比較のために受け口を持たないRaindrop.ioを1件
- 除外したもの: 配信する側のツール(ニュースレターを書いて送るためのサービス)。検索では上位に出てきますが、受信箱を片付けたい人が探しているものとは逆向きです
- やっていないこと: 各サービスを実際に契約し、同じニュースレターを一定期間受け取って比べる検証はしていません。書いているのは公式ページに記載がある内容です
- Instapaperを表に入れていない理由: メールで記事を送る機能について、2026年10月12日時点の公式の料金ページとExtrasのページでは記載を確認できませんでした。実際には使えるという紹介を外部のブログで見かけますが、公式で裏が取れないため「要確認」として表から外しています
- 「要確認」の意味: 公式の情報で確認できず、推測で埋めるべきでないと判断した項目です
SuperFlowは自社のサービスです。開発元として仕様を直接確かめて書いていますが、ほかと同じ軸で比べ、できないことも書きます。
専用アドレスを持つサービスの比較
| サービス | ニュースレターのメール転送 | 無料で使える範囲 | 有料プラン | 日本語UI | AI要約 | ハイライト | 読み上げ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Readwise Reader | ◯ | 無料プランなし。30日間の無料トライアル(カード登録不要)のみ | Readwise Lite $5.59/月(年払い)(メール中心のプランでReaderは対象外) Readwise Full $9.99/月(年払い)・$12.99/月(月払い)(Readerを含む。学生など学術関係者には50%割引) | × | ◯ | ◯ | 要確認 |
| Matter | 有料 | 保存は無制限。基本の保存・閲覧は無料で使い続けられる | Premium $7.99/月・$59.99/年(App Storeのアプリ内課金の表示。旧世代の商品が併存しており現行価格は要確認。公式サイトに価格の記載なし) | × | 要確認 | ◯ | 有料 |
| Omnivore(セルフホスト) | ◯ | 無料(サーバー費用は自己負担) | — | 要確認 | × | ◯ | △ |
| SuperFlow | ◯ | 保存・要約が累計10件。音声生成・動画処理・AIチャット機能・定着メモ生成が各累計3件(クレジットカード登録不要) | Standard 1,980円/月(税込)(保存・要約 月100件) Pro 4,980円/月(税込)(月500件。AIエージェント連携(CLI)はここから) Max 9,800円/月(税込)(月1,500件) | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
| Raindrop.io | × | ブックマーク・コレクション・ハイライト・端末数がいずれも無制限。インポート/エクスポートも無料。ファイルのアップロードは月100MBまで | Pro 要確認(公式の料金ページが地域別の動的表示のため金額を取得できず。年払いは月払いより約20%安いと記載) | ◯ | 有料 | ◯ | 要確認 |
確認日: 2026-09-10(各社の公式ページで確認。最新の料金は公式サイトを参照)
ニュースレターのメール転送は、機能があっても無料とは限りません。Matterは有料プランの機能として整理されています。日本語の画面とAI要約の両方がそろうサービスも少なく、Readwise ReaderはAI要約(Ghostreader)を持っていますが、画面は英語のみです。Raindrop.ioのように、保存サービスとして評価が高くてもメールの受け口を持たないものもあります。
各サービスの受け取り方の違い
同じ「専用アドレス」でも、受け取る仕組みはサービスごとに違います。
Readwise Reader
アカウントごとに2つのアドレスが発行されます。読みたい単発の文書を送る @library.readwise.io と、自動転送ルールや直接購読に使う @feed.readwise.io です。アドレスはランダムな文字列なので、送信元を許可リストに登録する必要はありません。
Gmailで自動転送を設定するときの確認リンクは、Readwise Reader側が自動でクリックします。確認コードを求められた場合は、Gmailのアドレス宛にコードが届く仕組みです。設定でつまずきやすいところを先に片付けてくれる点は、ほかのサービスより進んでいます。
Reader内の「Unsubscribe」ボタンは要注意です。配信元のメーリングリストから自分を外すのではなく、その送信元をブロックリストに追加する動作で、直接購読でも転送でも、以後そのニュースレターは届かなくなります。購読そのものをやめたいなら、ニュースレター本文の配信停止リンクを使う、というのが公式ドキュメントの案内です。購読中のニュースレターを一覧で表示する機能もないので、フィルター付きのビューで代用します。
有料のSubstackは、RSSでは冒頭の数段落しか取れないことがあり、その場合はメールを専用アドレスへ転送する方法が有効だと記載されています。
Matter
公式サイトには「無料・有料を問わず購読しているすべてのニュースレターをMatterに直接届けられる」とあり、受け取り方としてGmailの連携と専用のMatterアドレスの2つが挙げられています。Gmailを連携すれば転送ルールを自分で書かずに済むので、ここがほかとの違いです。
ただし、この機能がどのプランに含まれるかは公式サイトに記載がありません。有料プランの機能として整理されていますが、プランの境目は要確認です。画面は英語のみで、Androidアプリはありません。
Omnivore(セルフホスト)
クラウド版は2024年11月に終了し、AGPL-3.0のオープンソースとしてセルフホスト専用で続いています。ニュースレターのメール受信を備え、Substackにも対応しています。サーバーを自分で立てて動かし続けられる人なら、受け取ったニュースレターを自分の管理下に置ける唯一の選択肢です。運用を引き受けたくない人には向きません。
SuperFlow(AI要約)
アカウント画面の「メール転送」をオンにすると、専用の転送先アドレスが発行されます。そのアドレスへニュースレターを転送すると、件名がタイトル、本文が中身として保存され、ほかのアイテムと同じように日本語のAI要約が自動で作られます。保存後はハイライトとメモを付けられ、読み上げで聴くことも可能です。
ほかのサービスと違うのは、転送元のメールアドレスを最大3件まで登録し、そこから転送されたメールだけを受け付ける点です。アドレスが漏れても、登録していない送信元からは保存されません。直接購読にも向きません。ニュースレターの購読フォームに専用アドレスを直接入れても、配信元からのメールは登録済みの転送元を通らないので受け付けられず、Gmailの自動転送やフィルタと組み合わせて使う前提になります。
添付ファイルには対応していません。保存件数には上限があり、Freeは累計10件、Standardは月額1,980円(税込)で月100件です。ニュースレターが週に30通届く人がすべてを保存すると、月に120通ほどになり、Standardでは足りません。読むと決めたものだけを転送するつもりで選んでください。仕様はよくある質問と使い方ガイドにも載せています。
Gmailで特定のニュースレターだけを転送する手順
受信箱のメールを全件転送すると、仕事のメールまで読み物のサービスに流れ込みます。Googleの公式ヘルプも、全件の自動転送をオフにしてからフィルタを作る手順を案内しています。2026年10月12日に確認した手順です。
- 転送先のアドレスを先に登録して確認を済ませます。アドレスを追加すると確認用のリンクが送られ、確認が済むまで転送は使えません
- 全件の自動転送をオフにします(オンのままだとすべてのメールが転送されます)
- パソコンでGmailを開きます
- 画面上部の検索ボックスで、検索オプションの表示をクリックします
- 検索条件を入力します。意図した通りに絞れているかは「検索」で確認できます
- 検索ウィンドウの下部にある「フィルタを作成」をクリックします
- 選択肢から「転送する」をクリックし、転送先のアドレスを選びます
- 「フィルタを作成」をクリックして完成です
検索条件は、送信元のアドレスで指定するのが確実です。1つのフィルタに複数の送信元をまとめて書くこともできます。転送先を複数にしたいなら、転送先ごとにフィルタを作ります。
Readwise Readerを使う場合、手順1の確認リンクはReader側が自動で処理します。SuperFlowを使う場合は、手順1のあとで、転送元として自分のGmailアドレスを登録しておいてください。
転送を始める前に決めておくこと
転送は、止めるまでずっと続きます。始める前に次の2点を決めておいてください。
どれを転送するか。 購読しているもの全部ではなく、直近1か月で実際に開いたものだけを選びます。開いていないものは、この機会に配信停止したほうが受信箱が軽くなります。
配信停止の操作をどこでするか。 読む側のサービスのブロック機能と、ニュースレター本文の配信停止リンクは別物です。Readwise Readerのように、サービス側のボタンが「以後そこからのメールを受け取らない」動作になっていることがあります。購読そのものをやめたいときは、ニュースレター本文の配信停止リンクを使うのが確実です。
受信箱で分けるだけで足りる場合
購読が週に2〜3通で、読んだ内容をあとから引用することもないなら、外部サービスは要りません。Gmailのフィルタで次のように設定します。
- 検索オプションで送信元を指定します
- 「フィルタを作成」を押します
- 「受信トレイをスキップ」と「ラベルを付ける」を選びます
これで受信箱には出なくなり、読みたいときにラベルから開けます。費用はかかりません。この方法で足りなくなるのは、「線を引いて残したい」「要約で読むかどうか決めたい」「音声で聴きたい」のどれかが必要になったときです。
まとめ
- 受信箱の中でフォルダ分けをしても、メールアプリには「読みかけ」の状態も、一文を取り出す仕組みもないので、ニュースレターは読まれないまま残ります
- 専用アドレスを公式に持つのは、Readwise Reader・Matter・Omnivore(セルフホスト)・SuperFlow(AI要約)です。Raindrop.ioはメールの受け口を持ちません
- Readwise Readerはアドレスが2つ(
@libraryと@feed)で、Gmailの確認リンクを自動で処理します。画面は英語のみです - MatterはGmail連携と専用アドレスの2通りで受け取れますが、どのプランに含まれるかは公式サイトに記載がなく要確認です
- SuperFlowは転送元を最大3件まで登録する方式で、件名がタイトル・本文が中身として保存され、日本語のAI要約が付きます。直接購読には向かず、添付ファイルは未対応、Freeは累計10件・Standardは月額1,980円で月100件です
- Gmailで特定のニュースレターだけを転送するには、全件の自動転送をオフにしてから、フィルタで「転送する」を選びます。転送先アドレスは事前の確認が必要です
- Instapaperのメールで送る機能は、2026年10月12日時点の公式ページで記載を確認できませんでした
よくある質問
ニュースレター専用のメールアドレスは無料で使えますか
サービスによって違います。Readwise Readerには無料プランがなく、Readerを含むプランは年払いで月9.99ドル、月払いで月12.99ドルです。Matterは有料プランの機能として整理されています。SuperFlowはFree(累計10件)でも転送を試せます。数値は表の確認日時点の内容です。
購読フォームに専用アドレスを直接入れてもいいですか
Readwise Readerは直接購読に対応しており、@feed のアドレスを購読フォームに入れる使い方を公式に案内しています。SuperFlowは登録した転送元から転送されたメールだけを受け付けるので、直接購読には使えません。Gmailの自動転送と組み合わせてください。
Gmailの転送で仕事のメールまで送られてしまいませんか
全件の自動転送をオンにすると、すべてのメールが転送されます。特定のニュースレターだけに絞るなら、全件の自動転送をオフにしたうえで、送信元を条件にしたフィルタを作り「転送する」を選びます。この順番はGoogleの公式ヘルプが案内しているものです。2026年10月12日時点の確認内容です。
読む側のサービスで配信停止すれば購読はやめられますか
やめられない場合があります。Readwise Readerの「Unsubscribe」は、配信元のリストから自分を外すのではなく、その送信元をブロックリストに追加する動作だと公式ドキュメントに書かれています。購読そのものをやめたいときは、ニュースレター本文の配信停止リンクを使ってください。
英語のニュースレターを日本語で読めますか
SuperFlowは保存した時点で日本語のAI要約を作るので、英語のニュースレターの要点を日本語でつかんでから、原文を読むかどうかを決められます。Readwise ReaderのGhostreaderにも要約の機能がありますが、画面は英語のみです。数値と仕様は2026年10月12日時点の確認内容です。
出典・確認日
- Readwise:Email Newsletters(Reader のドキュメント)(2026年10月12日確認)
- Readwise:料金(2026年9月10日確認)
- Matter:公式サイト(2026年10月12日確認)
- Google:特定のメールを自動転送する(2026年10月12日確認)
- Instapaper:Premium の機能と料金、Extras(2026年10月12日確認。メールで送る機能の記載は見つかりませんでした)
- Omnivore:GitHub リポジトリ(2026年9月10日確認)
- Raindrop.io:Pro の機能(2026年9月10日確認)
- SuperFlow:よくある質問、使い方ガイド(2026年10月12日確認)
保存するだけで、AIが日本語で要約
記事・X・YouTube・PDFを保存すると、AIが要約を自動で作るサービスです。まずは無料で試せます。
株式会社VASILYでのグロースハック担当、AR/VR領域の事業を手掛ける株式会社MESONの代表を経て、POSTSを創業。生成AIなどの先端テクノロジーを事業成長に結びつける戦略パートナーとして活動しています。著書に『生成AI時代を勝ち抜く事業・組織のつくり方』(日経BP)、『いちばんやさしいグロースハックの教本』(インプレス)。
AI時代の情報過多を解消するためにSuperFlowを開発しました。


