Omnivore終了後の代替サービス7選ニュースレター転送とハイライトで比較
2024年11月にクラウド版が終了したOmnivoreの代替7つを、ニュースレターのメール転送・ハイライト・全文検索・データ主権の4軸で比較。Instapaper・Readwise Reader・SuperFlowほか、2026年9月10日に公式情報で確認。

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Omnivore のクラウド版は、2024年11月に止まりました。ニュースレターをメールで転送して読んでいた人ほど、次の置き場をまだ決めかねているように思います。
私は普段、新規事業の支援をしていて、毎日かなりの数の記事を読んでいます。いまは自分で開発している SuperFlow に保存していますが、それが誰にでも合うとは思っていません。
ただ、移行先を探す前に知っておきたいことが一つあります。
Omnivore の GitHub リポジトリは、2026年9月現在も更新が続いています。多くの記事が見落としている点の1つです。
クラウド版が止まったあとも保守は続き、直近のコミットは2026年9月9日です(GitHub API で2026年9月10日に確認)。
「Omnivore は死んだ」という言い方は、半分だけ当たっています。終わったのはホスティングされたサービスで、Omnivore 自体はセルフホスト専用のOSSとして残っています。
では、移行先はどう選べばいいのか。何を優先するかで、行き先は3つに分かれます。
ニュースレターのメール転送がいちばん大事なら、Readwise Reader(年払いで月額 $9.99 の Full プラン)。無料で始めて、全文検索だけあとから買うなら Instapaper(Premium 月額 $5.99)です。
AGPL-3.0 のコードを自分のサーバーで動かし続けるなら、セルフホスト版 Omnivore そのものです。
この記事では、ニュースレターの転送、ハイライト、全文検索、データ主権の4つの軸で7つのサービスを比べます。Omnivoreの機能にこだわらず保存先を広く見直すなら、記事保存アプリおすすめ9選のほうが範囲が広いです。価格と仕様は、2026年9月10日に各社の公式ページとリポジトリで確認しました。
日本語で使えるあとで読むアプリを広く見比べたいなら、Pocket終了後の代替サービス比較 が参考になります。保存したまま読まない状態をどうにかしたいなら、ためた記事を読み切るための考え方 を読んでみてください。
Readwise Reader の料金が負担なら、Readwise Readerが高いときの代替 に分けて書きました。
Omnivoreに何が起きたか
- 2024年10月29日: ElevenLabs が公式ブログ「Omnivore joins ElevenLabs」を公開。Omnivore の共同創業者 Jackson Harper と Hongbo Wu を含むチームが ElevenLabs に加わったと発表しました。同記事には「we have ensured that Omnivore's open-source codebase will remain publicly available to all developers」(Omnivore のオープンソースのコードベースは、すべての開発者に公開されたままにすることを保証した)と書かれています。
- 2024年11月: Omnivore のクラウド版(omnivore.app)が停止。GitHub リポジトリの README には「Omnivore is now a completely Self-Hosted application. The Cloud application was deprecated in November of 2024.」と記載されています。
- 2026年9月現在: リポジトリ omnivore-app/omnivore は AGPL-3.0 ライセンスで公開が続き、アーカイブもされていません。2025年9月24日から2026年9月9日までの約1年間で51件のコミットがあります(2026年9月10日に GitHub API で確認)。
ElevenLabs が迎えたのはチームで、プロダクトは引き取っていません(アクハイヤーと呼ばれる形です)。
テキスト読み上げの会社である ElevenLabs には、あとで読むアプリを続ける理由がありません。だから、コードだけが残り、運営する人がいなくなりました。
クラウド版の正確な停止日とデータ削除日は、公式情報では確認できませんでした。README には「2024年11月」としか書かれておらず、ElevenLabs のブログにも日付がありません。
二次情報には11月15日や11月30日といった日付も出てきますが、裏が取れなかったので、ここでは「2024年11月」までにとどめます。
まだ「Omnivoreの代替」記事の多くが古い理由
Omnivore の代替を日本語で検索すると、いまだに Pocket を筆頭に挙げる記事が上位に残っています。2024年末に書かれた記事が、そのまま更新されていないためです。
ところが、Pocket も終わっています。Mozilla は2025年5月22日に終了を発表しました。
TechCrunch の報道には「it's shutting down Pocket, a read-it-later app it acquired in 2017, on July 8」とあります。サービスは2025年7月8日に止まりました。
その後はエクスポート専用モードになり、当初2025年10月8日だったエクスポート期限を、Mozilla は2度延ばしました。最後は2025年11月12日に終わり、全データが削除されています(詳細はPocketの代替サービスの記事)。
2024年末に書かれた「Omnivore の代わりに Pocket へ」という記事は、2026年に読むと二重に外れた案内です。だから、移行先を探すときは、その記事の更新日を先に見るのがいちばん手早い防衛策になります。
Omnivoreユーザーが手放したくない4つの機能
では、Omnivore から移るとき、何を手放さずに済ませたいのか。
Omnivore の README に並ぶ機能のうち、代替を探すときに外せないのは次の4つです。
ニュースレターをメール転送で受け取れるか
Omnivore の README には「Add newsletter articles via email (with substack support!)」と書かれています。
ニュースレターはメール本文そのものが中身なので、URL を保存するタイプのツールでは扱えません。候補がいちばん絞られる条件です。
ハイライトとメモを持ち出せるか
Omnivore はハイライトを Markdown で書き出す設計で(後述のエクスポート構造を参照)、Obsidian や Logseq のプラグインとつながっていました。
だから、移行先でも、決まった形式のデータとして取り出せるかが大事になります。
本文まで全文検索できるか
多くのサービスは、タイトルとURLの検索は無料、本文の全文検索は有料プランという分け方をしています。
料金の差が出るのは、ここです。
データ主権を守れるか
Pocket も Omnivore も、運営会社の都合で消えました。次に選ぶサービスが5年後も動いている保証はありません。
だから、いつでも全件を持ち出せるか、自分のサーバーで動かせるかを見ておきます。
比較の条件
比べる前に、何を含めて何を除いたかを書いておきます。
確認日: 2026年9月10日。価格・機能はこの日に各社の公式サイト・公式ドキュメント・公開リポジトリで確認したものです。
含めたもの: 2026年9月10日時点でサービスが提供されており、記事の保存とあとで読む用途に使えるもの。SaaS 5つ、セルフホスト1つ、そして開発者として仕様を保証できる SuperFlow の計7つです。
除外したもの: すでに終了したサービス(Pocket、Omnivore のクラウド版)、ブックマーク管理に寄りすぎて読む機能が薄いもの、日本から契約できないものです。
価格の表記: 各社の公式表示のまま、通貨も変えずに書いています。税や為替は含みません。
限界: 公式ページが JavaScript で価格を描画しているなどの理由で確認できなかった項目は、推測で埋めず「要確認」と書いています。最新の状況は必ず各社の公式サイトでご確認ください。
2026年に使える代替サービスの機能比較表
| サービス | 提供状況 | 無料で使える範囲 | 有料プラン | ニュースレターのメール転送 |
|---|---|---|---|---|
| Instapaper | 提供中 | 保存件数は無制限。Web・iOS・Androidの同期、フォルダ整理、サードパーティ向けAPIまで無料。ノート(メモ)は月5件まで | Premium $5.99/月・$59.99/年(年払いは15%以上お得と公式表記。全文検索(アーカイブ含む)・パーマネントアーカイブ・PDFリーダー・ノート無制限・Kindle連携・AI音声と読み上げプレイリスト(モバイル)・最大3倍の速読・広告非表示。iOSのアプリ内課金は¥900/月・¥9,000/年) | ◯ |
| Readwise Reader | 提供中 | 無料プランなし。30日間の無料トライアル(カード登録不要)のみ | Readwise Lite $5.59/月(年払い)(メール中心のプランでReaderは対象外) Readwise Full $9.99/月(年払い)・$12.99/月(月払い)(Readerを含む。年払いは12か月分119.88ドルを一括請求。学生など学術関係者には50%割引(購読前にサポートへ連絡が必要)) | ◯ |
| Matter | 提供中 | 保存は無制限。基本の保存・閲覧は無料で使い続けられる | Premium $7.99/月・$59.99/年(App Storeのアプリ内課金の表示。旧世代の商品が併存しており現行価格は要確認。公式サイトに価格の記載なし) | 有料 |
| Raindrop.io | 提供中 | ブックマーク・コレクション・ハイライト・端末数がいずれも無制限。インポート/エクスポートも無料。ファイルのアップロードは月100MBまで | Pro 要確認(公式の料金ページが地域別の動的表示のため金額を取得できず。年払いは月払いより約20%安いと記載) | × |
| Slax Reader | 提供中 | 記事の保存・スナップショット・ハイライトとコメント・全文検索・端末間同期が無制限。AI機能は料金表ではProのみ(比較ページと記載が食い違う) | Pro Reader $5.99/月 | 要確認 |
| Omnivore(セルフホスト) | セルフホストのみ(2024年11月にクラウド版が終了。AGPL-3.0のOSSとして保守が続く) | 無料(サーバー費用は自己負担) | — | ◯ |
| SuperFlow | 提供中 | 保存・要約が累計10件。音声生成・動画処理・AIチャット機能・定着メモ生成が各累計3件(クレジットカード登録不要) | Standard 1,980円/月(税込)(保存・要約 月100件) Pro 4,980円/月(税込)(月500件。AIエージェント連携(CLI)はここから) Max 9,800円/月(税込)(月1,500件) | ◯ |
確認日: 2026-09-10(各社の公式ページで確認。最新の料金は公式サイトを参照)
| サービス | ハイライト | メモ | 全文検索 | エクスポート | オープンソース | セルフホスト | 日本語UI |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Instapaper | ◯ | ◯ | 有料 | ◯ | × | × | △ |
| Readwise Reader | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | × | × | × |
| Matter | ◯ | 有料 | ◯ | 要確認 | × | × | × |
| Raindrop.io | ◯ | 有料 | 有料 | ◯ | × | × | ◯ |
| Slax Reader | ◯ | ◯ | ◯ | 要確認 | ◯ | 要確認 | 要確認 |
| Omnivore(セルフホスト) | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 要確認 |
| SuperFlow | ◯ | ◯ | △ | 有料 | × | × | ◯ |
確認日: 2026-09-10(各社の公式ページで確認。最新の料金は公式サイトを参照)
Instapaper — 無料でも保存件数は無制限です。Premium では、全文検索・パーマネントアーカイブ・PDF・無制限のノート・Kindle 連携が使えるようになります。
AI音声とテキスト読み上げ・速読・広告非表示も Premium の機能です(公式の Premium ページで確認)。メールで保存する専用アドレスは公式ドキュメント(instapaper.com/docs/save/email)に載っています。
日本語で使えるかどうかが気になる方は、Instapaperの料金・日本語対応にアプリの対応言語とアプリ内課金の金額までまとめています。
ただ、そのページの本文を取得できなかったので、無料プランで使えるかと上限は要確認です。
日本語UIに対応しているのは iOS アプリだけで(App Store の対応言語に日本語が入っています)、Web 版は英語のままです。表では「△」にしました。
Readwise Reader — ニュースレターを読む用途にいちばん力を入れたサービスです。公式ドキュメントによれば、単発で読みたいものは library、自動転送や購読は feed のアドレスに振り分けます。
対応形式は記事・PDF・EPUB・ニュースレター・RSS・YouTube・X のスレッドです。エクスポートは「You can download every document as a CSV, your feeds as an OPML, your uploaded files as a zip」と明記されています。
価格は Readwise 全体のプランで、Reader 単体プランの記載はありません。料金の内訳と日本語UIの有無はReadwise Readerの料金・日本語対応にまとめています。
Matter — 無料でも保存は無制限で、全文検索も無料の機能に含まれます(App Store の説明文で2026年9月10日に確認)。Premium で付くのは HD のテキスト読み上げ・AI Co-Reader・ニュースレター同期と購読・RSS・無制限のハイライトとノート・Send to Kindle です。
価格は App Store の表示を採用しました。ただ、公式サイト(getmatter.com)には価格の記載がなく、直販価格が App Store と同じかは確認できていません。
App Store のアプリ内課金一覧には旧世代の商品も併記されているため、現行の請求額はアプリ内で確認してください。
Raindrop.io — 無料で無制限のブックマーク・コレクション・デバイスが使えます。Pro で全文検索(PDF・EPUB・YouTube の字幕まで対象)、ウェブアーカイブ(永久コピー)、AIアシスタント、注釈が付きます。
リンク切れと重複の検出、アップロード枠10GB/月(無料は100MB/月)、自動バックアップも Pro の機能です。
ただ、ニュースレターのメール転送受信は公式ヘルプに機能として記載がなく、フォーラムでは要望として登録されている段階です。Omnivore のメール運用をそのまま引き継ぐ用途には向きません。
Slax Reader — リポジトリは Apache-2.0 で公開されています。README には「To deploy the Slax Reader web version on your own server, please refer to the following two repositories」とセルフホストの案内があります。
ところが、同社の比較ページはセルフホストを「roadmap」としていて、記載が食い違います。無料プランでの AI 要約の扱いにも、料金表と比較ページで差がありました。
条件は自分で確かめてから移してください。
Omnivore(セルフホスト)と SuperFlow(AI要約) — セルフホストは次の節で、SuperFlow はその次の節で詳しく扱います。
SuperFlow はこのサイトを運営している日本語のAIインプットサービスで、私が開発しています。だから、苦手な点も含めて書きます。
セルフホストを続けるか、SaaSに戻るか
Omnivore を自分で動かす選択は、2026年9月時点では見た目より現実的です。
- リポジトリはアーカイブされておらず、
self-hosting/GUIDE.mdにセルフホスト手順が用意されています - 直近1年で51件のコミットがあり、2026年9月8日から9日にかけては IMAP パーサー(ニュースレターの受信に使われる部分)のタイムアウトとリトライの修正が入っています
- README に並ぶ機能は、ハイライト・メモ・検索・共有、メール経由のニュースレター取り込み(Substack 対応)、PDF、iOS と Android のネイティブアプリ、Chrome・Safari・Firefox・Edge の拡張、ラベル、オフライン対応、テキスト読み上げ(iOS のみ)、RSS クライアントです
その代わり、サーバーの費用と運用、データベースのバックアップ、依存パッケージの脆弱性対応は自分で引き受けることになります。iOS アプリも、自分でビルドして入れなければなりません。
保守しているのは有志なので、SLA も保証もありません。
では、続けるか戻るかは何で決めればいいのか。目安は、Docker Compose を自分で起動し、落ちたときにログを読む気があるかどうかです。
その気があるなら、Omnivore を続けるのが機能面ではいちばん損の少ない選択です。面倒に感じるなら、SaaS に戻したほうが読む時間は増えます。
セルフホストは続けつつ、コードの新しさも重視したいなら、Wallabag や Karakeep も候補です。Wallabag はあとで読む専用で成熟しており、Karakeep は Docker で動き、ローカルの Ollama で自動タグ付けができます。
どちらも Omnivore とは別系統のプロジェクトですが、記事の保存と検索という基本は押さえています。
ニュースレター転送を軸に選ぶならどれか
4つの機能のうち、対応しているサービスがいちばん少ないのがメール転送受信で、これを条件にすると候補は一気に絞れます。
専用アドレスを購読先に直接登録したいなら、Readwise Reader です。@feed.readwise.io を購読フォームに入れれば、受信箱を通さずに届きます。
Gmail から自動転送する場合も、確認リンクは Reader 側が自動で処理します。
手持ちのニュースレターを転送するだけでよいなら、Instapaper、Matter、SuperFlow のどれでも足ります。Matter はニュースレター同期が Premium 側にあるので、無料で試すなら Instapaper か SuperFlow です。
Gmail で特定のニュースレターだけを転送する手順は、ニュースレターを受信箱から分けて読む方法に分けて書きました。
日本語の要約まで欲しいなら、SuperFlow です。私が SuperFlow を作ったのは、AI時代の情報過多を少しでも減らしたかったからです。
メール転送機能をアカウント画面で有効にすると、専用の転送先アドレスが発行されます。転送したメールは件名がタイトル、本文が中身として保存されます。
保存されたものには他のアイテムと同じく AI 要約が付き、英語のニュースレターも日本語で要約されます。私は、AI要約は読む代わりではなく、時間を使う価値があるものを見定める下読みとして使うものだと思っています。
差出人は最大3件まで登録でき、登録した差出人からの転送だけを受け付けます(SPF・DKIM・DMARC の検証も行い、なりすましを弾きます)。この機能は全プランで使えます(Free プランを含む)。
ただ、SuperFlow には次の弱点があります。
- 添付ファイルは無視されます。本文だけが保存対象で、PDF が添付されたニュースレターも本文しか残りません。インライン画像も同じです
- 同じメールを2回転送すると2件として保存され、保存枠を2回消費します。転送のたびに新しい Message-ID が振られるため、内容で重複を見分ける処理はしていません
- 保存枠は Free が累計10件、Standard(月1,980円)が月100件、Pro(月4,980円)が月500件、Max(月9,800円)が月1,500件です。転送メールもこの枠を消費します
- Omnivore 形式のインポート機能はありません。CSV や zip の一括取り込みも用意していません。移行は URL を1件ずつ保存する形になります
- オープンソースではなく、セルフホストもできません。データ主権を最優先するなら、この記事の候補では Omnivore のセルフホストか Slax Reader を選んでください
- データの持ち出しは CLI の
superflow exportで全件を Markdown として書き出せますが、この CLI は Pro 以上のプランの機能です
対応しているのは Web 記事・X のポスト・YouTube 動画・PDF・転送メールで、RSS の購読には対応していません。料金と枠の詳細は 料金・プランのFAQ にまとめています。
Omnivoreのエクスポートデータの持ち出し方と、各サービスへの取り込み
Omnivore のエクスポートは zip 形式です。中身の構造はリポジトリの packages/api/src/jobs/export.ts で確かめられます(2026年9月10日にソースコードで確認)。
export.zip
├── metadata_0_to_N.json ← アイテムの一覧(複数ファイルに分割される)
├── content/
│ └── {slug}.html ← 本文(PDFの場合は {slug}.pdf)
└── highlights/
└── {slug}.md ← ハイライトを Markdown 化したもの
metadata_*.json の各要素には、id slug title description author url state readingProgress thumbnail labels savedAt updatedAt publishedAt が入っています。移行でいちばん大事なのは、url に元記事のURLがそのまま入っていることです。
各サービスへの取り込み
Readwise Reader — 公式のインポート案内に Omnivore の項目はありません。ただ、URL 列を持つ CSV の一括インポートには対応しています(任意で Title 列を追加できます)。
metadata_*.json から url と title を取り出して CSV にすれば、そのまま流し込めます。公式に対応しているインポート元は Instapaper・Matter・Raindrop.io・CSV の4つです。
Raindrop.io — インポート・エクスポート機能があり、URL の一覧から取り込めます。ハイライトは引き継げないので、highlights/ の Markdown は Obsidian などのメモアプリ側に置くのが現実的です。
Instapaper・Matter — 公式に Omnivore からのインポート経路はありません。URL を手で追加するか、各サービスの一括追加機能を使うことになります。
SuperFlow(AI要約) — 前述のとおり一括インポートはありません。CLI が使えるプラン(Pro 以上)なら superflow save <URL> を URL の数だけ繰り返します。
保存はプランの枠を消費するので、数百件を一度に流すのは現実的ではありません。本当に読み返したいものを数十件選ぶ使い方を想定しています。
セルフホスト版 Omnivore — 同じ実装なので、エクスポートした zip をそのまま取り込めます。ハイライトも読書位置も失われないのが、いちばんの利点です。
問題は、手元に zip が無い場合です。Omnivore のクラウド版は2024年11月に止まっているので、いまから新しくエクスポートを作ることはできません。
手元に zip が残っていない場合、クラウド側のデータは取り戻せません。この記事の移行手順は、当時エクスポートを取っておいた人か、セルフホスト版を動かしている人が対象です。
確認できなかったこと
ここまでの比較で、公式情報から確かめきれなかった点もあります。推測で埋めず「要確認」とした項目は、次のとおりです。
- Omnivore のクラウド版の正確な停止日とデータ削除日(公式は「2024年11月」までしか記載していない)
- Instapaper のメール保存アドレスが無料プランで使えるか、および回数上限
- Matter の直販価格(公式サイトに価格の記載がなく、App Store 表示価格を採用)
- Matter のエクスポート機能の有無と詳細(公式サイト・App Store のいずれにも記載を見つけられず)
- Slax Reader のニュースレターのメール転送受信の可否(公式サイトに記載を見つけられず)
- Raindrop.io Pro の具体的な価格(公式ページが動的表示のため数値を取得できず。年払いで約20%引きという記載のみ)
- Slax Reader のセルフホストの可否(README と公式比較ページで記載が食い違う)、無料プランでの AI 要約の可否、日本語UIの有無、エクスポート形式
- セルフホスト版 Omnivore の日本語UIの対応範囲
まとめ
- Omnivore のクラウド版は2024年11月に終了。ElevenLabs が2024年10月29日にチームの参画を発表したアクハイヤーで、プロダクトは引き継がれなかった
- ただし GitHub リポジトリは AGPL-3.0 で公開が続き、2025年9月24日から2026年9月9日までに51件のコミットがある。セルフホストは2026年でも現実的な選択肢
- 「Omnivore の代替に Pocket」と書いている記事は古い。Pocket は2025年7月8日に停止し、2025年11月12日にエクスポート期限も過ぎてデータは削除済み
- ニュースレターのメール転送を最優先するなら Readwise Reader(Full $9.99・月、年払い)。専用アドレスが library と feed の2種類あり、購読先に直接登録できる
- 無料で始めたいなら Instapaper。保存は無制限で、全文検索が必要になったら Premium($5.99・月)に上げる形。なお Raindrop.io にはメール転送受信がなく、Omnivore のメール運用を引き継ぐ用途では外れる
- 日本語の要約まで欲しい場合は SuperFlow(AI要約)。メール転送は Free を含む全プランで使えるが、Omnivore 形式のインポートはなく、OSS でもセルフホストもできない
- Omnivore のエクスポート zip は
metadata_*.jsonにurlを持つ。ここから URL 列付きの CSV を作れば Readwise Reader に一括で取り込める
よくある質問
Omnivoreはいつ終了しましたか?
クラウド版は2024年11月に終了しました。公式リポジトリの README に「The Cloud application was deprecated in November of 2024.」と記載されています。
正確な日付は公式には示されていません。数値は2026年9月時点の確認内容です。
Omnivoreは今でも使えますか?
自分のサーバーで動かすセルフホスト版なら使えます。リポジトリは AGPL-3.0 で公開が続いており、2026年9月9日にもコミットがあります。
ホスティングされた公式サービスは復活していません。数値は2026年9月時点の確認内容です。
Omnivoreの代替でニュースレターのメール転送に対応しているのはどれですか?
Readwise Reader、Instapaper、Matter(Premium)、セルフホスト版 Omnivore、SuperFlow(AI要約)が対応しています。Raindrop.io は公式ヘルプに記載がなく、機能要望の段階です。
数値は2026年9月時点の確認内容です。
Omnivoreのエクスポートデータは他のサービスに取り込めますか?
metadata_*.json に各アイテムの url が入っているため、URL 列を持つ CSV に変換すれば Readwise Reader へ一括インポートできます。ハイライトは highlights/{slug}.md として別に取り出せます。
数値は2026年9月時点の確認内容です。
Pocketに移行すればよいのではないですか?
Pocket も終了しています。Mozilla は2025年7月8日にサービスを停止し、延長後の最終期限だった2025年11月12日でエクスポートも終了してデータを削除しました。
2024年末に書かれた記事が Pocket を勧めている場合は、その記事自体が古くなっています。数値は2026年9月時点の確認内容です。
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株式会社VASILYでのグロースハック担当、AR/VR領域の事業を手掛ける株式会社MESONの代表を経て、POSTSを創業。生成AIなどの先端テクノロジーを事業成長に結びつける戦略パートナーとして活動しています。著書に『生成AI時代を勝ち抜く事業・組織のつくり方』(日経BP)、『いちばんやさしいグロースハックの教本』(インプレス)。
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